【お金】需給逼迫で電力取引価格が高騰!新電力小売り株が暴落!?
新電力!
わたしの昨年推し銘柄である新電力小売り企業グリムスが、昨日(1/13)に14%レベルの大暴落しました、同じ業態のホープも大きく下げていますね。
グリムスは、年末にマザーズから東証一部に昇格、今後の省エネのテーマ性にも合致していてポテンシャルあるなとウォッチしていましたが、この暴落の背景として何が起こっているのだろうと少し調べてみました。
新電力小売りグリムス株が暴落した背景
ここ最近の寒波の影響で全国的に電力の需給が逼迫しています。年明け以降の電力需要は暖冬だった去年に対し1~2割超える水準で推移しているようです。最近、本当に寒いですもんね。
そして現在日本の電気は、石炭とLNG中心に発電されているのですが、LNG需要のグローバルでの拡大や米国からのLNG輸送の遅れなども重なりLNGの価格が急騰、そしてLNG依存度が高い日本の電力卸売り価格が高騰した、という流れのようです。
大手電力会社もこれまでのような余剰な電力設備を持たなくなっていますし、ひとたび今回のようなエネルギー需給のバランスが崩れてしまうとそのときのダメージも大きいということになります。
電力自由化により、グリムスのように発電所を自前で持たず「電気を仕入れて、売る」というビジネスモデルの会社が増えましたが、今回の電力卸売り価格高騰により大きくダメージを受け、結果、収益悪化を懸念して株も売られる、というのが今起こっていることのようです。
JEPX(日本卸電力取引所)の価格推移
ではその電力価格はどれくらい高騰しているのでしょうか。以下、日本卸電力取引所JEPXのスポット価格を見ると、、、、え、、、!?
昨年末まで10円前後/kwhだった価格が、直近では155円/kwh!?
ビットコインの高騰なんて比にならないくらい上がっている。そしてわたしたち消費者は電力を24円/kwhくらいで購入して居ることを考えると、155円で電気を仕入れて24円で売ると1kwhあたり約130円の赤字。。電気を売れば売るほど経営が苦しくなっていくという構図、これは厳しい
グリムスについての考察
毎月グリムスの電力仕入れ量は分かりませんが、仮に試算用として新電力企業50位並の約1000万kwhを仕入れているとすると、
1000万Kwh/月 ×(販売25円–仕入れ155円)=マイナス13億円/月(管理費などの経費は考慮せず簡易試算)
20年3月期の営業利益22億円なので、、1ヶ月で10億円程度もマイナスインパクトあると、これはちょっとシャレになりませんね。
仕入れ価格の高騰リスクは事前にある程度は経営計画に織り込んでいたとしても、さすがに今の高値までは想定していなかったのではと想像します。
株価チャートはかなり底値にも見え今後の回復を見据えてグリムスに投資したくもなりますが、今時点では様子見が必要と判断しました。・
まとめ
今回は、現在、電力周りで起こっていることについて投稿しました。
電力自由化でグリムスのような新規電力小売り企業が増えてきていますが、実は電力を仕入れて売ってという業態にもリスクがあるのだと言うことが分かりました
グリムスは売上げ、利益も順調に拡大しており今後もフォローはしていきたいと思いますが、今はリスクサイドが大きいため株の購入は待ちで静観しておこうと思います!緊急事態宣言で夜のお店の電力需要が減ったり、温かくなると今の電力需給逼迫問題も解消され、また潮目が変わる可能性もありますね!
株を始めると、今まで気にしていなかった情報にも目が行くようになります。再生可能エネルギーや原発を含めたエネルギーの動向は今後も注視していこうと思います。
電源開発が特例中の特例で重油を燃料とした発電を再開するというニュースもあり、大手電力会社の動きも注視が必要です。電源開発は発電した電力をいくらで卸すのだろう、そこらへんの仕組みも気になります。
あと、私たちが出来ることは節電ですね。
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